教材では学べないような、他のコーダーに差をつけるための知識をzennさんの本という形で出しているので合わせてご覧ください。

月5万円を安定して稼ぐために本当に必要な能力を考える

先日HTML/CSS/jQueryを学べば1ヶ月で月5万稼げるようになる!とかいうアホなツイートを見かけまして、つい僕も心の声が漏れてしまいました。

というわけで、今回は月5万円を「安定して」稼ぐ上で「本当に」必要な能力は何なのかを考えてみたいと思います。

「月5万円を安定して稼ぐ」を定義する

まずは表題にもある通り、月5万円を安定して稼ぐをどう捉えるか定義します。月5万ということで基本的には副業的な時間の使い方になると思いますので、作業には土日+平日1〜2時間ほどが割けると仮定します。また、大前提として未経験から始めること、コーディング代行業を行う(デザインなどはやらない)と考えます。

最終的な形としては以下のパターンに到達するということを想定します。

  • LP案件を月1件のペースで受ける
  • コーポレートサイトなど、コーディング単価30万円前後の案件を年に3〜4回コンスタントに受ける

後者のパターンは副業的な時間の使い方では納期に対して十分なスピードを出すのが難しいなどいくつかハードルはありますが、参考として考えようと思います。

もちろん普通で行けばSESや転職などの選択肢もありますが、副業的な動き方ではないので一旦対象外とします。また未経験から現実的に可能な範囲で考えます。言うまでもないですが、いきなり副業的な動き方でアプリケーション開発をやるなどよっぽどの例外を除いて論じるまでもなく無理なので諦めてください。

Web制作とWeb開発について詳しく書いたものがありますのでそちらも合わせてご覧ください。

案件の流れを確認する

あくまで一例ではありますが、案件の流れを確認してみましょう。

  • (料金表や契約書などの書類を準備しておく)
  • 顧客に接触する
  • 顧客に営業などを行い価値を感じてもらい、ご依頼いただく
  • 顧客の要望を確認し(ヒアリング〜要求定義)、要件に落とし込む(要件定義)
  • 要件に従って作業を行う
    • デザイン
    • コーディング
    • (場合によってサーバーやドメインの契約サポート)
  • 納品

もちろん営業・ディレクション・デザイン・コーディングの各業務は分業可能な領域です。これら全てを一人でやらなければいけないとは限りません。

今回はコーディング代行業をやる想定なのでコーディング〜納品の工程が主な対象になります。

いずれにしても、1案件の始まりから完了まではこれだけの工程があるということです。

必要な能力

上記の案件の流れを見ればわかりますが、コーディングは案件のたった1工程にしか過ぎません。

コーディング代行業に専念したとしても、コーディング代行を依頼したいと思っている顧客に接触しなければないのは変わりませんね。そういうわけで、もしあなたがHTML/CSSさえできれば稼げるようになるという幻想を信じているなら、そんなものは今すぐ捨ててください。目を覚ましましょう。

それでは必要な能力について考えていきましょう。

共通

LP案件をこなしていくかコーポレートサイトなどの案件をこなしていくかの2パターンを考えていきますが、技術面以外で共通で必要になるものを先にまとめておきます。

案件の工程をざっくり、

  • 集客・営業
  • ディレクション
  • デザイン
  • コーディング

と分類した時、少なくとも集客・営業部分は必要になるかと思います。前述の通りコーディングをしてほしいと思っている個人あるいは会社の方に出会い、さらに依頼をしても良いと思ってもらう必要がありますからね。

ですから、まず顧客に出会うための活動はする必要があります。

  • クラウドソーシングサイトに登録する
  • SNSでコーダーを募集している人に声をかけてみる
  • 知り合いにサイトが欲しい人がいないか探す
  • 地元の商工会議所に顔を出してみる
  • etc

など、取れる手段は結構あります。

顧客に接触できたら自分のできることをアピールしましょう。一般的にはポートフォリオを作って見せることになりそうです。

ちなみに既にある程度の信頼関係ができている場合は上記の活動は割とショートカットできることがあります。(だからそうしろ、ということではありませんが結局普段から誠実に生きた方がうまくいくと思っている1つの要因です。)

また、ディレクション部分もできた方がスムーズなことが多いでしょう。

仮にデザインまでの工程は誰かがやってくれていたとしても、コーディング目線で気をつけた方が良いことは事前にまとめて確認した方が良いからです。時々ディレクターがデザインまでのことしか考えておらず、コーディング時にかなり問題が起きて結局いつまで経っても納品できないというケース(いわゆる炎上案件)があります。例えばページごとのURLが決まってないとか、OGP向けコンテンツの用意がされてないとか、そういう話です。

そういった事象を回避するためにも要件を固める能力はあった方が良いです。

LP案件を月1件のペースで受ける場合

さて、それでは案件の類型ごとに考えていきます。といっても同じWeb制作領域ではあるので共通点は多いです。

必須レベル(出来ないとまずい)

  • HTML/CSS/JSでデザインをしっかり再現できること(当然レスポンシブも含む)
  • Google Analytics、Search Consoleなどトラッキングに関するツールの設定と埋め込みができる
  • OGPやfaviconを正しく設定できる
  • 問い合わせフォームを用意できる

推奨レベル(出来た方が良い)

  • セマンティックなHTMLを組むことができる
  • ページの読み込み速度を改善できる
  • サーバー・ドメインを契約し、ドメインを適用する作業が行える

ひとまずこの辺りでしょうか。他にも思いついたら追記します。ざっくりいえば、とにかくHTML/CSS/JSをちゃんと使えて綺麗にデザインを再現できることが重要です。また、読み込み速度があまり遅いと良くないので画像の圧縮方法ぐらいは覚えておきましょう。

ただし問い合わせフォームに関してだけは別で、自分で実装できる上でいくつか選択肢を提案できる方が良いと思います。

個人的には手軽な上に問い合わせ内容の管理もやりやすいGoogleフォームが好きだしおすすめしたいのですが、サイト内に問い合わせフォームのページがないとなんとなく嫌だというクライアントが多いですね。

ちなみに問い合わせフォームのためだけにWordPressを持ち出してどうにかしようとするのはあまりにも非効率なのでやめましょう。

また、クライアントによってはサーバー・ドメインを持っていないということもありますからそれらの契約・設定のサポートもできる必要があります。

細かいテクニックに関してはzennさんの本という形でまとめてもいますので、ぜひご覧ください。

教材だけでは分からない、案件でよく要求される細かいコーディングのテクニック30選 + α
フリーランスのフロントエンドエンジニアとして6年間、サイト制作やWebアプリケーション開発の案件に携わってきた中で「これは伝えたい」と思ったコーディングのテクニックをまとめました。 今回はHTML/CSSに関することに絞っています。特に教材にはあまり載っていなかったり、知らない
【徹底解説】JavaScriptをどこまで学べば良いかの学習ロードマップ + 頻出UIパーツの作り方8選
Web制作の領域を独学する上で「HTML/CSSはやったけど、これから何をどこまで学習したらいいか分からない」という疑問は、多くの方が持っているように思います。 技術的に次に学ぶべきはJavaScriptだと思います。しかしこれも「じゃあJavaScriptはどこまでやれば良い

コーポレートサイトなど、コーディング単価30万円前後の案件を年に3〜4回コンスタントに受ける場合

概ねLPで必要なことはコーポレートサイトにも必要です。追加で必要なものは青色で表記します。こちらも思いつき次第追加していこうと思います。

必須レベル(出来ないとまずい)

  • HTML/CSS/JSでデザインをしっかり再現できること(当然レスポンシブも含む)
  • Google Analytics、Search Consoleなどトラッキングに関するツールの設定と埋め込みができる
  • OGPやfaviconを正しく設定できる
  • 問い合わせフォームを用意できる
  • PHPの基本がわかる
  • WordPressでオリジナルのテーマファイルを構築し、基本的なサイトに必要な機能を実装できること
    • 投稿一覧を表示する
    • ページネーション機能
    • 問い合わせフォーム
    • カスタム投稿の設定
    • カスタムフィールドの設定
    • 固定ページの作成、設定
    • etc
  • WordPressの環境(本番・テスト)を構築できる
  • テスト環境から本番環境で公開する作業が行える

推奨レベル(出来た方が良い)

  • セマンティックなHTMLを組むことができる
  • ページの読み込み速度を改善できる
  • サーバー・ドメインを契約し、ドメインを適用する作業が行える
  • WordPressに最適化したサーバーの選定ができる
  • セキュリティを意識したサイト構築ができる

というわけでWordPressにまつわる技術を身につける必要があります。少なくともWordPressで基本的なサイトを構築できた方が良いですね。

何を使って学ぶかは色々選択肢がありますね。個人的にはひとまずUdemyで良さそうなものを選ぶのが金額的にも優しくていいんじゃないかと思っています。

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Learn how to use WordPress to build a website or blog. A WordPress course on Udemy can help you create a customized personal or business website.

WordPressはPHPで出来ていますし、テーマファイルの開発にも大いにPHP使います。よってPHPも学ぶ必要が出てきます。こちらはおなじみProgateさんないしはドットインストールさんで試してみてください。

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環境構築と本番公開作業についても必ず理解しておきましょう。特に本番公開は手順を間違えるとデータを消失させてしまうリスクがあります。バックアップを取ることなど含めて必ずできるようになってください。

サーバー選定については、実はものによってWordPressサイトの表示速度を最大限高めてくれているものがあります。通常のレンタルサーバーと比べても著しく値段が高いわけでもないので、クライアントへの提案の1つとして押さえておくと良いです。

こちらに詳しく書いていますので合わせてご覧ください。

セキュリティに関しては大変参考になる記事がありますので具体的な観点はそちらを参照してください。

WEB制作に関わる全ての人に見ていただきたい、WordPressの脆弱性とセキュリティ
WordPressは世界で1番使用されているCMSかつオープンソースであるが故に、悪意のある第三者やプログラムから世界で1番攻撃されやすいCMSと言われています。私自身も何度か攻撃を受けていて、実害に及ばなかったものから及んだものまで様々で

まとめ

というわけで、月5万円を安定して稼ぐ上で本当に必要な能力について考えてみました。長くなったので改めてまとめます。サイト制作のうちコーディング業務を中心に置くとすると、

  • 顧客との接触〜営業
  • きちんとしたコーディングスキル
  • 本番公開するための手順やサーバーの知識

などが必須かと思います。もう言うまでもないですが「HTML/CSS/jQueryを学べば1ヶ月で月5万稼げるようになる」などということを多くの人が再現性を持って到達できるかは非常に怪しいですね。(まあちょっと考えれば分かることですが・・・)

地に足つけて地道にがんばりましょう。

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