こんにちは。2024年9月24日、Xがブロック機能の仕様を変更するという話がWebデベロッパーのNima Owji氏によって言及されました。
Xが現在のブロックボタンを廃止し、公開アカウントによる投稿であればブロックされているユーザーでも閲覧ができてしまうという内容です。これに対しなんとイーロン・マスクが反応。どうやら本当にそうする気であることが判明しました。
どういう仕様変更? | ブロックしても投稿内容がバレるように
この仕様変更ですが、文章だけではややわかりにくいので図にしてみました。
アカウントAがアカウントBをブロックした場合、
- BからAへのリプライなどのアクションが行えなくなる(現行と同じ)
- BはAの投稿の閲覧はできる(現行と違う!)
となります。せっかくブロックして拒絶した相手から投稿内容は見られてしまうわけですね。これでは一体なんのためのブロック機能なのか分かりませんね。
ちなみに今出ている情報を見る限り「ブロックした相手の投稿が見えてしまう」ものではないようですのでそこは安心といったところでしょうか。
なぜこんな変更を? | 広告主アカウントのインプレッション数保護ではないか
この変更、正直ほとんどのユーザーからすれば1ミリも嬉しくないですよね。それに一見Xにとっても何か利益があるようには思えません。
そこで出てくるのが広告主アカウント、有り体に言えばインプレゾンビの存在です。先の広告収益配分プログラムによりプレミアムアカウント(=青バッジ付き)であれば投稿の閲覧数に応じて収益を得られる仕組みが追加されました。
重要なのは「閲覧数に応じて」という点で、広告アカウントやインプレゾンビは閲覧数が減ってしまうと困るわけです。
Xからすればこのようなプレミアムアカウント、つまり料金を払ってくれるアカウントの離脱を防ぎたいという思惑があります。プレミアムアカウントになるには月額料金が必要ですから、これらのユーザーがプラットフォームを離れると直接的な収益の減少になってしまうわけですね。
前述の通り、今回の変更は「ブロックした相手の投稿が見えてしまう」ものではありません。それでもブロックした相手が自分の公開投稿を閲覧できるようになれば、広告主アカウントやインプレッション数を重視するアカウントにとっては閲覧数の減少が緩和されるでしょう。
そういうわけで、ブロック機能の改悪は収益の増加やプレミアムユーザーの満足度向上を優先していると考えるのが妥当です。
不快な広告やインプレゾンビの対策法 | 外部ツールを使うほかない
今回のように公式のブロック機能が弱体化するような事例が相次ぐと、公式機能だけではもうスパムアカウントを対策しきれないでしょう。したがって何らかの外部ツールを使うことになります。
筆者が開発しているものになり恐縮ですが、x-zombie-killerというChrome拡張機能(Egdeでも利用可能)を公開していますのでぜひそちらをお試し下さい。
アラビア語などの非表示に加え、
- 日本語が含まれていないアカウントを非表示
- 検索結果から海外からの投稿を除外
- 検索結果からスパムを除外
- ホワイトリスト機能
- 独自ミュートワード設定機能(公式と違って検索画面でもミュートワードが効く)
- 認証済みアカウントの投稿を非表示
などの機能を備えております。ブロック機能を含め、公式の各種機能とは独立して開発しておりますのでそれらの機能の仕様変更に影響されずにご利用いただけますのでご安心ください。
詳しい使い方をまとめたサポートページも用意しておりますのでご覧ください。
もちろん他にもインプレゾンビ対策のツールや広告ブロッカーなどもありますので、自分の好みに合わせて使うのが良いと思います。
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