はじめに
こんにちは。以前Web制作とWeb開発は似ているが違うものであるという記事を書きました。
どう違うかはかなり詳しく書いたのですが、なぜそのような違いになるのかを本記事にて解説していこうと思います。
目的が違う
Web制作とWeb開発は、それぞれ「ホームページ/Webサイト」、「Webアプリケーション」を開発します。
どちらもWeb上の情報やサービスを提供する上で重要な役割を果たすものですが、その目的や要求に明確な違いがあります。
ホームページ
ホームページは、クライアント目線では「Web上の店舗を作ること」に相当します。
よってその目的は、
- 認知拡大
- ブランディング
- 集客
- 営業
などの目的を持っています。自分の商品やサービスをアピールしたりホームページがあることによる安心感をユーザーに与え、最終的に利用してもらいたいということです。
したがって、ホームページを作成する上では見た目やデザイン性に優れ、ユーザーに魅力的なインパクトを与えることが求められます。
Webアプリケーション
一方、Webアプリケーションは「業務上の課題解決」を目的としています。
販売システムや社内管理システム、会員管理システムなどがイメージしやすいでしょうか。
例えばFreeeで会計関係の処理が簡単になったり、クラウドサインで電子契約ができるようになったりしています。
このように課題解決をする必要があるため、Webアプリケーションはホームページとは異なり機能性や動作性を持ちユーザーが実際に操作できるものになっています。
目的が違うので、要求されるスキルも違う
前述の記事でも書いていますが、目的が違うため当然Web制作とWeb開発では異なるスキルや知識、経験が求められます。
Web制作ではグラフィックデザインやコンテンツの作成などのスキルの比重が高く、Web開発ではプログラミングやデータベース、設計などの技術的な知識の比重が高いです。
さらに言えば、Web制作の延長にあるのはWeb開発ではなくマーケティングやセールス、SEOなどのビジネス知識です。 もちろんアプリケーション開発の道が無いということではありません。
しかし前述の通り、ホームページはWeb上の店舗です。クライアントの要求を考えるとマーケティング領域の方が距離的に近いものだと考えています。
そして近年は、もはや言うまでもなくHPの役割をSNSが担っているケースが存在しています。よってWeb制作の案件を受けているうちにSNSなどの依頼をされることもあります。もちろん業務的には別物ですがクライアントからすればそれは関係ありませんからね。
アプリケーションに目を向けてみると、当然システムを開発することだけでなく適切なデータベース設計、セキュリティー対策なども含め、システム全体を統括することが必要です。
このように、目的が異なるために要求される能力も全然違います。使う言語や環境が似ているからといって近いものだと捉えてはいけません。注意しましょう。
まとめ
というわけで、なぜWeb制作とWeb開発は似て非なるのかについてでした。それが何のために存在しているかを考えることで違いが理解しやすいと思います。
何事においても意識してみてください。
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